当店のビジネス名刺もシンプルなデザインですが、書体を変えて伝える印象を変える事ができます。
仕事で使う名刺の場合、大胆でカラフルなデザインにしたりはできません。しかし、書体（フォント）を変えるだけで、同じシンプルなレイアウトでも、相手に伝える印象が変わってきます。
一般的な「明朝体」は読みやすく硬派
よく新聞や雑誌で見かけるのが明朝体。長文などでも疲れにくく読みやすいためよく用いられますが、名刺でもくっきり鮮明に分かりやすい書体として、多くの方にご利用されています。
明朝体は小さな文字でもはっきりと理解できるデザインで、文字が小さくなる住所や電話番号なども、あやふやな文字認識されることはありません。
また直線の細さと払などの太さを兼ね備え、とても美しい名刺に仕上がり安いです。特に日本人の名前をデザインするなら、明朝体が一番美しくていいですね。
和風で落ち着きある「楷書体」
筆で書いたような楷書体は、読みやすさ（可読性）が高く美しい書体の一つです。特に日本人の場合は筆文字がぴったり合うため、明朝体と同じく、広く親しまれています。
横デザイン・縦デザインのどちらでも存在感ある硬派な、落ち着きのある印象を与えます。太くする事で与える印象もかなり変わってきます。
反面、英数字は払がある独特なデザインの為、落ち着いた印象にする為に明朝体と組み合わせる事が多くあります。 特に縦文字組みの場合、目立って独特な雰囲気となります。
存在感がある「ゴシック体」は力強い
ゴシック体は読みやすさ（可読性）ではなく、しっかり認識できるか（視認性）を求められる場合に利用されます。 広告の見出しやキャッチコピーなど、まず最初に飛び込んでくる文字がゴシック体である場合が多いです。
明朝体や楷書体などに比べ、力強い印象のゴシック体。二つの書体に比べると、印字面が多いため、空間が少なくなるので、美しいデザイン作りが難しくなります。
明朝体や楷書体に比べ、親近感が湧きやすく存在感のあるデザインです。頼りがいのある印象を与えやすい書体ですが、太くしていくほど存在感が強くなり、力強さが増していきます。
柔らかみのある「丸ゴシック体」
同じゴシック体でも角が取れた丸みのあるデザインの丸ゴシック体。 ゴシック体の強すぎる存在感を角丸にすることで、やさしい印象を与えられます。また太くすれば、取っ付きやすい印象を与えるデザインにもなりますが、ビジネスで使えるかどうかは難しそうです。
書体の数だけ伝える印象が変わる
いかがでしたか。同じデザインでも書体を変えるだけで、伝える印象が変わってくるため、書体選びは大切です。当店では名刺をデザインする際に、書体もお客様に選んでいただくようにしております。
また、お時間がある場合、店頭で書体を替えながらデザインを確認していただく事もできます。 名刺は渡す相手に第一印象を植え付ける力を持っていますので、あなたの伝えたい印象を名刺で表現してみましょう。
