相手に伝える名刺をデザインする7つのコツ

名刺は印刷物の中でも、小さなサイズで自分や会社・お店をアピールする、非常に重要な営業ツールです。小さなサイズに如何にして相手に伝わる情報を載せるかが非常に難しいもの。
今回は、限られた名刺サイズで如何にかっこよく、効果的にアピールできる名刺をデザインするための7つのコツを紹介します。

サンプルとして「効果的で相手に覚えてもらえる名刺内容を考える」で作った、ラーメン屋の名刺内容を使って紹介していきます。

1. 強調する部分を決めて文字サイズを決める

強調部分を決めて文字サイズを決める

強調するキーワードを決めて、文字サイズに変化をつけます。
強調する場合は文字サイズを大きくすると、目立って相手の視覚に入りやすくなります。

だからといって、全ての文字を大きくすると、はみ出して印刷できない、どれが強調されているのか分からなくなります。
強調したいキーワードを2〜3つを大きくするのがおすすめです。よく利用される方法ですが、「名前・会社名や屋号」を大きくするするのが一般的です。

2. 書体(フォント)を揃えて統一感を作る

書体(フォント)を揃えて統一感を出す

書体がバラバラだと、相手に与える印象もバラバラになり、一体感がなくなります。
一体感のあるバランスのいいデザインの中に、ひときわ目立つキーワードがあると、そのキーワードはとても目立って、効果的に相手に伝わります。
また、書体を明朝体同士やゴシック体同士に統一する事で、雰囲気を作ることもできます。例えば明朝体系の書体で統一した場合、高級感や信頼感のある雰囲気を作り出せます。
名刺をデザインする場合、書体は可能な限り1つか2つに統一しましょう。

3. 同系色に揃えて統一感を作る

色を揃えて統一感を出す

文字色が色とりどりでバラバラに指定された場合、一体感のない名刺になります。
一体感を産むためには書体と同じく、色も同系色に統一します。
同系色の文字中、別色のキーワードを載せる事で、ひときわ目立つキーワードができあがります。

4. 情報をグループ分けする

情報をグループ分け
  • 会社名や屋号・キャッチコピー
  • 名前(ふりがな)・役職・肩書き
  • 住所・電話番号・メールアドレス

関連のある情報はまとめて配置(グループ化)する方が、情報が把握しやすくなり、見た目も分かりやすくなり、直感的に情報を捉えられます。
グループ化する場合、関連するキーワード同士を寄せて配置したり、関連のないグループとは余白や罫線で分断します。

5. 文字や写真を揃える

文字や写真を揃える

文字同士の出だしを揃えたり、文字と写真の並びを揃える事で、見た目がスッキリとして読みやすくなります。
特に住所・電話番号・メールアドレスは揃えて配置する事で、見えない線(イマージナリーライン)が生まれ、可読性の高いデザインができあがります。
グループ分けと文字を揃えるだけで、十分美しくカッコいい、そして相手にアピールできる名刺デザインとなります。

6. 余白を作り安定感を生む

余白を作り安定感を生む

情報をグループ化していけば、自ずと余白が生まれます。限られた名刺サイズで余白を多く設ける事で、見た目がスッキリします。
例えば文字を中央に揃えると、文字の周りに余白が生まれて、スッキリとします。

余白がなかったときは窮屈なデザインで、文字が読み辛かったのですが、余白が生まれるととても読みやすくなりました。
また、生まれた余白にキーワードを置く事で、そのキーワードが非常に際立ちます。
実は余白にさりげなく置かれたキーワードこそが、相手に一番伝えたいメッセージ「主役」となります。

7. 裏面や二つ折り名刺などで印刷面を増やす

情報量がどうしても多くなってしまう場合、片面にこだわらずに両面を使ったデザインをするほうが、相手に上手く伝える事ができます。

名刺デザインでよく裏面を利用するのは、地図を載せる場合です。
立地によってはコンパクトにまとまった地図で済む場合もありますが、大抵は大きく載せないと分かり難くい地図になってしまいます。
両面印刷は片面印刷に比べて費用が高くなりますが、効果のない名刺を作るくらいなら、多少費用が多くなったとしても分かりやすい名刺デザインにするべきです。

相手に伝わりやすい名刺は誰でも作れます

ここで紹介した7つのコツを使えば、少なくとも使わないでデザインするよりは、相手に伝える名刺をデザインできたと思います。同じ文字や写真を使ってデザインしても、統一感を生むデザインを心がける事で、読みやすく理解しやすい、そして相手に伝える事ができる名刺をデザインできます。

文字のみや簡潔な名刺を作る場合は、WordやPowerpointなどのアプリケーションを使えば誰でもデザインできますので、今回紹介したコツをひとつでも入れてデザインすることをお勧めします。名刺をデザインできないという方は、デザイナーや印刷会社に相談すれば、名刺をデザインしてくれますので、まずはご相談してみてください。ロケットプリントでも名刺のデザイン・印刷を承っております。