クリアファイルの材質と形状

クリアファイルの材質と形状

クリアファイルは普段何気なく使っていることが多く、いざ、オリジナルのクリアファイルを作りたいと思った時に、クリアファイル の材質や形状などの知識を知っておくと、印刷後に失敗した!ということが少なくなります。

ロケットプリントで作成できる、各種クリアファイル印刷の材質と形状をご紹介します。

クリアファイルの材質

クリアファイルの材質は、薄手のPP(ポリプロフィレン)シートというプラスチック素材です。PPシートは色が半透明なので、中身がぼやけたようになり透けて見えることはありません。

厚さは0.2mmと薄いですが、紙に比べて非常に丈夫で中に入れた書類を守ります。素材としては柔らかく、しなるように曲がります。また、非常に軽いので、携帯性にも優れています。

クリアファイルの大きさと形状

クリアファイルの大きさは、A4書類をきれいに入れられる220mm×310mmで、1枚のPPシートを二つに折って、超音波を利用して接着します。

クリアファイル印刷はPPシートに印刷後、折加工をして完成となり、シート前面を自由に印刷できます。箔押しクリアファイル印刷は、既に二つ折りにした既製のクリアファイルに加工を行うため、特定部分のみの箔押し加工になります。

指ぬきと裂け止めの解説

クリアファイルには二種類の切れ込みを作って、長期にわたっての使用できるように工夫されています。この切り込みは、上にあるのが「指ぬき」、下にあるのが「裂け止め」と呼びます。

指ぬきは、中身を取り出しやすく

クリアファイルの指ぬき

クリアファイルの上部にある半円形のくぼみを「指ぬき」といい、ファイルに挟んだ書類などをめくりやす、取り出しやすくしています。利用時に便利な機能です。

裂け止めで耐久力アップ

クリアファイルの裂け止め

クリアファイル下部にある切れ込みを「裂け止め」といい、下に超音波で溶着された部分に負荷がかかり、使用を続けていくと破れてしまいます。
これを防ぐために、切れ込みを設けることで、クリアファイルをめくっても溶着部分に負荷をかけることなく使用できるようになり、クリアファイルを長期間使っても壊れにくくなります。

使用の注意点

クリアファイルにオフセット印刷で作ったチラシや名刺などの印刷物を長時間挟んで保管している場合、クリアファイル自体がカールして反ってくる場合があります。

これはオフセット印刷の油性インキに含まれる成分と化学反応を起こして現れる現象で、PP素材を使ったクリアファイル全般に起こる現象です。

UVインクで印刷した印刷物や、長期間乾燥させた印刷物などは、この現象を軽減できます。