あ行|印刷用語集

あ行の印刷現場や印刷データの編集で使われる、印刷用語を紹介します。

印刷用語集

アート紙

読み方:あーとし

多様に利用されるツヤのある用紙。塗工紙という用紙表面に塗料をコーティングした用紙。塗布料は40g/m2程度で、網点のノリが非常によく、発色の良い仕上がりになります。アート紙より塗布量の少ないマットコート紙という似た用紙があります。

網点

読み方:あみてん

印刷物の濃淡を表現するための小さな点の集まりのこと。小さな網点から大きな網点になるにつれ、色が濃くなっていきます。スミ版で表現した場合、網点がない場合は白、網点が大きくなって最後は墨ベタになります。

網点は線数によって細かくなり、線数が高いと細かな表現が可能で、高精細な印刷物に仕上がります。

イラストレーター

読み方:いらすとれーたー

印刷業界で広く利用される、グラフィック、イラスト、印刷データを作成するためのソフトウェアのひとつ。ベジェ曲線を繋いだり書体を並べたりして、パソコンの画面上で印刷用データを作成・編集します。

色分解

読み方:いろぶんかい

対象の原稿に使用されている色を分解する処理のことで、印刷でいう色分解とは、4原色のCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)に分解することをいいます。色分解を経て各色版を使用して印刷を行います。

裏写り

読み方:うらうつり

印刷中にインキが乾かずに複数枚の印刷物が重なる場合、下になる印刷物のインキが乾ききらずに上の印刷物の裏面に付着する現象。濃い色のデザインを印刷する場合に起こりやすい。

上綴じ(天綴じ)

読み方:うえとじ(てんとじ)

冊子の綴じを上(天)になり、縦向きで下から上へ開いていく綴じ方です。タンザックカレンダーや資料系冊子で多く利用されます。別名、天綴じ(てんとじ)。

エンボス

読み方:えんぼす

紙表面に文字や模様を象った浮き彫りを加工すること。加工したい模様の版を作成し、紙を挟んで圧力をかけることで、版に象った模様を浮き出させます。

A判

読み方:えーはん

印刷用紙の国際標準規格ISOに定められたA列という寸法の総称で、A0やA4という使い方をします。A列寸法は縦と横の比率が1:√2になるよう設定されており、コピー用紙などの一般利用も幅広く行われています。

オーバープリント

読み方:おーばーぷりんと

印刷模様の上に濃い色の模様を乗せて印刷することをいう。印刷はプロセスカラー4版の掛け合わせで仕上げるため、版がずれて印刷される場合が多くあります。 オーバープリントは特に黒版を使うことが多く、黒版がずれると目立つので、それを防ぎます。

オフセット印刷

読み方:おふせっといんさつ

オフセット印刷は、インキをゴム・樹脂ブランケットに載せ転写体に写し、さらにそのインキを紙などの印刷したい対象物に転写させる印刷方式です。一般的な商業印刷の多くがオフセット印刷で、大量部数の印刷を短時間で行います。

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