トンボと塗りたし

トンボについて

トンボとは、印刷位置確認や多色刷りの位置合わせ、断裁位置や加工位置の目印となるマークで、トリムマークとも呼ばれます。

トンボについて

トンボの機能

トンボは4隅のコーナートンボ、上下・左右中央にあるセンタートンボからなります。また、折り加工や筋入れ加工用の線を入れたり、印刷物の上下を確認できるよう、天地を指定する場合が多いです。

また、一般的に日本で使うトンボはダブルトンボと言われ、塗りたしが意識できるような形状になっています。

代わって海外で使われる西洋式トンボは、一本線で描かれるシンプルな形状です。

4版分のトンボ

印刷はCMYKカラーを重ね合わせることで、フルカラーの印刷物に仕上がります。但し、1色毎に印刷がずれると、思った通りの印刷物に仕上がりません。

そこで、4色をきれいに印刷するために、各色のトンボを重ねたときに、ピタッと一致するよう見当を合わせます。

その後、刷り上がった印刷物にあるトンボを目安に断裁して仕上げます。

トンボを目印に断裁

トンボの断裁

印刷物のほとんどは、印刷後に断裁をおこなって仕上げます。断裁の仕方は、日本式トンボの場合、4隅のコーナートンボ内側を目印に断裁します。

ただし、印刷物を仕上げる断裁は、トンボを目印に行ったとしても、どうしてもずれてしまう場合があります。その時、トンボより外側に模様が続いていると、断裁がずれた場合でも、ずれが目立ちにくくなります。

トンボより外側に模様を残すことを「塗りたし」と言います。

塗りたしについて

塗りたしがない場合、断裁がずれた場合に白い線が出てしまい、仕上がりの悪い印刷物となります。また、必ず印刷したい文字などが断裁位置ギリギリにあると、文字が切れたり印刷されない場合があります。

塗り足しについて

これらの現象を防ぐために、断裁位置よりも外側に継続して模様を残しておくことで、断裁ずれが生じたとしても、白い線ができずに仕上がるので、ずれたことを分かりづらくできます。

また、断裁位置から内側・外側それぞれにセーフティーゾーンを設けてデザインを作ることも、多少ずれて仕上がったとしても、視覚的にズレが分かりにくくなるのでおすすめです。

印刷の基本知識

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