パソコンやスマートフォン・タブレットで作成したデザインを印刷したときに、画面上の見た目と違うといった経験はありませんか?
実は印刷データを作る際に、色は気をつけるポイントの一つです。ここの設定を気にせずに印刷した場合、画面上のデザインと仕上がった印刷物の色味が大きく変わります。
色には光の三原色(RGB)と色料の三原色(CMY)に分かれており、結論から言うと色料の三原色(CMY)で印刷データを作成すると、データの色味に近い印刷物が仕上がります。
RGBとCMYKの違い
RGBカラーは光の三原色
RGBは光の三原色のことで、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の頭文字をそれぞれ取った呼び方です。
RGBは『加法混色』と言われ、混ぜていくと色が明るくなり、最後は白色になります。
RGBカラーを使った身近なものは、テレビや液晶モニタなどの画面がそれで、画面の模様・色をRGB信号で構成しています。
CMYKカラーは色料の三原色
CMYKはそれぞれ、色料の三原色であるシアン(Cyan)マゼンタ(mazenta)イエロー(Yellow)、そして黒色を保管するためにブラック(Blackではなくkey black)をふくめたことをいい、その頭文字の組み合わせです。
CMYKは減法混色と言われ、明度を下げていくと色が濃くなっていき、最後は黒色になります。ただし、きれいな黒色が再現できないので、もう一色、黒色を追加することで、きれいな印刷物に仕上げます。
印刷はCMYKカラーを使用
カメラで撮った写真やWebにある画像などは、ほとんどがRGBカラーですので、そのまま印刷するとCMYKに置き換えられ、画面の色より暗くて濁った刷り上がりになります。
それはCMYKカラーがRGBカラーを表現できず、CMYKカラーで再現できる範囲内で色を置き換えられるからです。その再現率はおよそ65%と言われています。
ですので、印刷をする場合のデザインは、RGBカラーではなく、CMYKカラーで作成することが一般的です。